福岡のオフィスビルを借りる前に知っておきたい内装工事の流れと費用

はじめに:内装工事って、何から始めればいいの?

「そろそろオフィスを移転したい」「福岡で新しく事務所を構えたい」——そんなときに避けて通れないのが「内装工事」です。

物件を契約すれば、すぐに仕事が始められると思いがちですが、実際には内装の設計・工事に1〜2カ月以上かかるケースがほとんど。しかも、想定外の費用が発生することもあります。

この記事では、オフィスの移転・新設を検討中の企業担当者に向けて、福岡のオフィスビルで内装工事を行う際の基本的な流れ費用相場の目安を、やさしくわかりやすくご紹介します。

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内装工事はいつから始めるべき?

ポイントは「契約前に相談スタート」

オフィスビルの内装工事は、物件契約後に初めて動き出すと思われがちですが、実は「契約前から準備を始める」のが成功のカギです。

なぜなら…

  • 建物によって工事の制約条件が異なる(原状回復・施工時間帯など)
  • 電気・空調・配管の位置によって間取りに制限が出る
  • 物件によってはテナント工事申請が厳しい場合もある

つまり、「契約したけど、やりたいレイアウトができなかった」という事態を防ぐには、内装業者への早めの相談が必須です。


内装工事の基本的な流れ

福岡で一般的なオフィス内装工事の流れは、以下のステップです。

1. ヒアリングと現地調査(無料相談)

  • 希望のレイアウトや働き方、人数、必要設備をヒアリング
  • 候補物件がある場合は現地調査へ同行
  • 建物の制限や構造上の注意点をチェック

ここで大まかなレイアウトイメージが固まり、スケジュール感も見えてきます。

2. プラン・見積もりの提案(1〜2週間)

  • 平面図(レイアウト)とパース(3Dイメージ)を作成
  • 初回見積もりで概算費用を提示
  • 必要に応じてコスト調整や仕様変更も可能

この段階で「本当にこの業者に任せていいか」の判断材料にもなります。

3. 設計・契約・着工準備(2〜3週間)

  • 詳細な設計(配線・配管・空調・防災など)を確定
  • ビル管理会社へ工事申請・申請図面の提出
  • 工期・搬入経路・施工可能時間などの確認を完了
  • 工事請負契約を締結

大型ビルほど工事申請の承認に時間がかかるため、早めの申請が重要です。

4. 工事開始〜完了(2〜4週間)

  • 軽天工事(間仕切り骨組み)
  • 電気・LAN・空調・設備の配線工事
  • 壁・床・天井の仕上げ
  • サイン・什器の設置

物件の広さや工事内容によって工期は異なりますが、100㎡程度のオフィスで約3週間前後が目安です。

5. 引き渡し・入居準備

  • ビル管理会社の完了検査
  • 家具・ネット・電話回線などの最終セットアップ
  • 社員の引っ越しや備品移動を実施

ここまで完了すれば、いよいよ業務スタートです。


気になる内装工事の費用相場は?

オフィスの内装工事費用は、坪単価で見積もるのが一般的です。
福岡における平均的な費用感は以下の通りです(※目安です)。

内装グレード坪単価の目安内容例
シンプルプラン約5〜8万円/坪パーティション、照明、床仕上げなど
標準プラン約10〜15万円/坪会議室、受付、造作家具あり
ハイグレード約20〜30万円/坪デザイン性重視、素材にこだわる、音響・照明設計含む

たとえば30坪のオフィスなら、150万円〜450万円程度の幅が想定されます。

もちろんこれは内装のみの目安であり、以下のような追加費用も発生する可能性があります。

  • 家具購入・造作什器
  • 電話・LAN・ネットワーク機器
  • 複合機・サーバーなどの設備導入
  • 原状回復費(退去時)

初期コストとランニングコストのバランスもふまえて、トータルで計画しましょう。


よくある失敗とその防止策

失敗例①:予算オーバー

想定していたよりも高額になり、後から慌てて削ることに…。
→事前に上限予算を明確に伝え、段階的な見積もり調整を。

失敗例②:管理会社への申請が遅れた

着工許可が出ず、引っ越しスケジュールに遅れが…。
→物件が決まったら、即日で工事業者と連携を取りましょう。

失敗例③:デザイン先行で使い勝手が悪い

おしゃれに仕上がったけど、収納や動線が不便…。
→働き方・導線・必要設備を軸に設計するのが正解です。


福岡で内装工事を成功させるための3つのポイント

  1. 物件選定と並行して内装相談を始める
     → 設計目線での物件アドバイスがもらえる
  2. 複数の業者から提案・見積もりを受ける
     → 費用と内容を比較検討しやすい
  3. スケジュールは「余裕を持って」計画する
     → 着工遅れ・納期トラブルを防ぐ

まとめ:内装工事は“入居後の働き方”まで見据えて

オフィス内装工事は、単なる「部屋づくり」ではなく、これからの働き方を形にするプロジェクトです。
限られた予算・時間の中でも、社員の動線・快適性・ブランディングを意識した設計ができれば、投資としての価値は非常に高くなります。

福岡でオフィスを構える際は、内装工事の流れと費用感をしっかり把握し、信頼できる内装業者と一緒に、納得のいくオフィスづくりを進めてみてください。

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